2010年 環境病療養施設を兼ねたエコホテルの管理人見学記
私が、2009年東京で行ったルノー博士の講演を聞き、ドイツでの化学物質過敏症やアレルギーの治療や施設などに大変興味を持ち、もっと詳しく知り、多くの人に伝えたいと思いました。しかし、私は医療知識が乏しいために、以前から、この本を出す趣旨に賛同していただいていた、医学博士 谷祐子医師に相談したところ、快く医師の立場から取材に同行してもらいました。
谷医師は、ドイツの医療を習得するために、1年の半分はドイツで過ごす忙しい生活をしていますがその合間をぬって紀行記事もいただきました。
谷祐子のドイツ取材記
1.ルノー博士の写真・環境施設の写真
ルノー博士の紹介
ドイツのIFU環境病研究所
2.ICE・カッセル駅・桜
ドイツ、ヘッセン州ヴォルフハーゲンは、フランクフルトからドイツの長距離電車ICE(日本でいう新幹線)で、約1時間半のところにカッセルの近くに位置しています。カッセルはグリム兄弟の石碑が立つ、路面電車が走る綺麗な街でした。
丁度、カッセルは、桜の咲く季節。八重桜の華吹雪にドイツっ子も大はしゃぎ。
3.ヴォルフハーゲンの風景、街全体像
そのカッセルから車で約30分のところにヴォルフハーゲンはありました。
ヴォルフハーゲンはホワイトアスパラでも有名です。
4.街の周辺にある森の風景
ヴォルフハーゲンは、オオカミの住む森という意味。
その小さな街は、昔は城壁に囲まれてその周りを広々とした牧草地と大きな森に囲まれていました。
その森からは、EUでも販売されるほど、良質の天然水が街自体をうるおしています。
森の中は、携帯の電波も届かない。
人が過ごしやすい環境となっていました。
5.市長さんとの懇談会の風景
迎えてくれたのは、市長さんとルノー博士
丁寧にくわしくヴォルフハーゲンの成り立ちや今後の環境の取り組みを熱心にお話いただきました。
6.記念撮影

今回の取材協力者の面々と記念撮影。
7.街の模型
市長さんは、ルノー博士のエコ環境病療養施設に賛同し、街全体で、取り組みをしようとしていました。
もともと、中世からこの街の作りの考え方として、教会を中心とした街の構成は、風の通り道などを考え、機能的な街が形成されていました。
8.木組みの家
このヴォルフハーゲンは、ドイツでも珍しい木組みの家でつくられた街です。
木組みの家の展示場では、案内などに使われている印刷インクの臭いがしましたが、木組み家そのものに使われている木に昔からの方法で、塗装したものの臭いが気にならなかったのには、びっくりしました。
9.エコホテル、全体と室内
昔の城後を現在は旧村庁舎として一部使われていました。
そこをエコホテルと使用されることになっている。
石造りの室内は、臭いがほとんどなく、過ごしやすい環境でしたが、換気がすこし悪く、リニューアルの際に改善されるといいと思いました。
今、エコエネルギーの供給の課題を検討中です。
10.エコホテルの外、広場
エコホテルは高台に作られ、街をかこむ森が一望できる庭園跡では、エコホテルの宿泊者の憩いのガーデンスペースの場所として設備を整えたいとルノー博士は、熱心に説明してくれました。
日本でも、こんな施設があたりまえのようにあれば、私もここまで体調を崩さなくて良かったのに…。という思いがあふれました。
11.住居施設予定地
エコホテルの近くに、今後は、重傷者の住居施設も建設できるように考えています。
※エコホテル・エコ住居の受け入れ体制。
EU各国、アメリカ、日本人も宿泊可能とのことです。
2年後には完成予定。
詳細は、このページでお知らせしたいと思います。
12.環境病研究所内部と治療の様子
環境病研究所を見せていただきました。患者さんがゆったりくつろげるスペースや汗をかくような器機、ウォーターマッサージベット、などの設備が整っていました。
13.ルノー先生の取り組み

ルノー博士は、化学物質過敏症だけではなく、アレルギーの人の他パーキンソン病の治療にも挑んでいらっしゃいました。
14.民家を利用した治療の為の宿泊施設
環境病研究所の受け入れ体制
現在でもEU各国からグループで、先生の治療を受けに来ているそうです。
(2週間以上の長期の治療も民家を借りて宿泊が可能)
病気の診断だけでもおこなってくれる。日本で検査を行い、検査結果をルノー博士のところに送ることも可能です。
2010年の取材記事のため詳細は下記へ直接お問い合わせください。